かつてゲイの方が就職するとなると、夜のお仕事に限定されるか、自身のパーソナリティを押さえ込み、ストレートであると演じながら、一般職に就くというのが、よくあるプランでした。
しかし、ここに来て、多様性を認めるダイバーシティという考え方の浸透をはじめとする啓蒙活動が効果を上げはじめ、かつてのような偏見や差別は、徐々に減少する傾向にあります。
また、さまざまな現場では、少子高齢化に伴う人口減少もあり、慢性的な人材不足が続いており、性別や性的志向を採用基準に含めることで、せっかくの優秀な人材を確保できるチャンスを失ってしまうは本末転倒であることに気付き始め、時代の変化と共に、求人の事情も変わってきています。
男女雇用機会均等法の遵守が徹底されていることから、ごく一部の専門職を除き、現在では、求人広告に性別を指定しているケースは皆無で、性別や性的志向によるハードルは、格段に下がってきています。
それ以上に、性別問わず、与えられた仕事を、時間内に最後までしっかりと完結できる人材が求められているのが現状です。
業種によっては、現時点でその社内に存在しない斬新な発想や感性を持った人材を探しているケースもあり、停滞している社内に、まさに新たな血を入れるためにも、ゲイの方に白羽の矢が立つ可能性もあります。
時代の大きな変化が訪れている現在だからこそ、ゲイの方が、自分らしくいられる求人と出会えるチャンスが、大きく広がっています。