群れを嫌い、
権威を嫌い、
束縛を嫌い、
ゲイバーマスターとしての
卓越した話術のセンスと
気遣いのスキルだけが彼の武器だ。
ゲイバー「Helma」マスターユウタ
またの名を・・・
マスターX!!
なーんてね。
さーて、今夜はどんなお客さんがやって来るのかしら____
……カツカツカツ
『あ、このハイヒールの音は……。』
『もーーーーー、マスター、聞いてよー!!』
『あら、美咲。
久々ねー。』
『マーースーーーターーーー…わーーーーん』
『どうしたのー?』
『ウッ…グ…エッグ…
もう、あのスケベハゲ、許さないんだからー!』
『また男と何かあったのね。
これでも飲んで落ち着きなさい。』
『うわーーーーーん……
ありがとーーーー……』
15分後
『はー、マスター泣いたらスッキリしたー!!
ありがとー』
『メイクがすごいことになってるから、お化粧直ししてきなさい。』
『きゃー(笑)トイレ借りるわねー』
『忙しない人ね、まったく』
カランカラン
『一輝君いらっしゃーい。
今日はひとりなの?』
『うん。』
『一輝君が一人なのは初めてよねー。
それよりも、今日の一輝君いつにも増して暗いけど?大丈夫?』
『3日前にさ、仕事でね、お客さんからものすごーくクレームを言われてしまって。』
『あらあら。
一輝君は悪いことしたの?』
『そのお客さんから、プールでウォーキングしているおばちゃんたちがお喋りしながら遅いからどうにかしろって言われてしまって。
んで、そのおばちゃんたちが歩いているコースの隣が、泳ぐ人用のコースなんだけど、その人おばちゃんたちにわざと水をかけるように泳ぐんだ。』
『あらー、品のない人ね。』
『お喋りしているおばちゃんたちはそんなに遅く歩いているわけではないし…
そのことを指摘したら、お客さんが火を噴くように怒ってしまって…。』
『そんな人、退会させてしまったらいいのよー。』
『でも、そんなこと出来ないし。』
『確かにね(笑)アルバイトには無理ね。
一輝君はその場をどうにかしたいと思ったんだけど、無理だったのね。』
『うん。で、そのままお客さん帰っちゃって。
自分って何も出来ない人間だなぁって思ってしまうし……』
『そんな時はね、
心の中でその人に向かって「バカバカバーーーーカ!」って言っておやりなさい。
ワタシだったら、普通に言うけど(笑)』
『マスター、何それ?(笑)』
『バカバカバーーーカ!!
相手に直接言えないけど、スッキリするわよ。』
『ただいまー☆
お化粧バッチリよー!!』
『あ!!』
『あ、一輝君!!』
『この間はお世話になりました(ぺこり)』
『いえいえー。』
『あ、二人とも知り合いなのね。』
『そうなの!!あの日の夜の一輝君ったら……激しかったわ♡』
『そんな事実は一切ございません。』
『ところで何のお話してたのー?
ワタシも混ぜて混ぜてーw』
『一輝君、3日間くらい嫌なことがあって、
それにうまく対処出来なかった自分自身に落ち込んでるみたい。』
『あ、それわかるー、わかるー。
でも、ワタシはそんなに悩まないかも。』
『美咲さんはそんな時どうしてるんですか?』
『ワタシはマスターに愚痴を聞いてもらってるのー。』
『そのおかげでワタシ老けたわ……』
『そんなことないわー。
マスターはいつも若作りしてるから大丈夫よー』
『何ですってーーー』
『アハハ。愚痴を聞いてもらったら、そのことはサッと忘れるわ。』
『そうそう。悲しかったり、怒ったり、そういう感情って、
汗とかおしっことか老廃物と一緒って思うと楽よー。』
『それ、昔の私にもマスター言ってたわ。』
『老廃物なんかに感情を囚われててもねー。汚いだけよね(笑)』
『マスターみたいにポジティブになろうとも思って頑張ろうって思うんだけど、
でもポジティブになれなくてまたネガティブになってしまったり……』
『無理にポジティブにならなくても良いのよ。』
『そうよー、亀の甲より歳の功って言うじゃない。』
『それ遠回しにディスってるわよね。』
『はぁ、僕もマスターや美咲さん、謙吾さんみたいになりたいなぁ……』
『仕方ないわ。今日は特別に謙吾の昔話をしてあげる!!』
『え?』
『さぁ、MISSION8に続くわよー!』
『マスター、それ誰に向かって話してるの?』
『ヒ・ミ・ツ♡ 』
『次回、「謙吾、心の向こうに(仮)」
次回もサービス、サービスゥ!!』
レベル
『無理にポジティブにならなくてオッケー☆』
はーい、今日もおしマス☆の時間がやって来たわね。
もしかして、あなた、ネガティブなことで悩んでないかしら?
そして、ポジティブにならなきゃって思って、頑張ってポジティブを装ってみたけど、辛くなってない?w
結構あるあるよねw
だとしたら、あなたは自分に対してダメ出しばかりしてないかしら?
「なんでこんな失敗をしてしまったのだろう」
「自分にはどうせ無理なんだ」
「あー、またウジウジしたこと考えてしまった。自分ってダメな奴だ。」
どう?
こんな感じで「心の中のもう1人のあなた」が、厳しーくあなたのことを罰していないかしら?
その「心の中のもう1人のあなた」の反応を次のような反応にしてみるの。
あなた:「あー、なんで上手くいかないんだろう」
心の中のあなた:「そりゃ、あなた難しいわよ-!でも、それに挑戦するアナタってとってもステキよ-!」
みたいな感じで脳内回路にワタシみたいな人物を住まわせてみると良いわw
すっごくシンプルなんだけど、「心の中のもう1人のあなた」の反応が変わるだけで、いつの間にか勝手にネガティブに思うことが少なくなってくるわ☆
(だって、ワタシみたいなポジティブキャラがいるんだからw)
別にワタシでなくても良いのだけど、
無理してポジティブになろうとするとしんどいから、まずは心の中のあなたの反応を変えていくの。
そうすると、最初は、自分と「心の中のもう1人のあなた」の関係が良くなって、そこから次はあなたと周りとの関係が良くなっていくわよ。シンプルだけど強力だから試してみてね☆
さ、次回は謙吾の若かりし頃のお話!
可愛い謙吾に期待しといてちょーだい!またね☆