自分がゲイであるという事を、周りの友達にはカミングアウトしているけれど、職場の同僚や上司などには話していないという人は少なくないものです。特に転職をする際に、求人先の会社などにゲイである事を知られるかどうかは、採用活動に影響を与え得る事とも言われています。それはどうしてかというと、日本社会のみならず、世界的にゲイであるという事が社会的な目から見てマイナスであると考える人が、まだ少ないとは言えないからです。テレビなどでゲイであるタレントさんなどを見て何も思わない人でも、職場で実際に一緒に仕事をする事になった場合に、何かしらの抵抗を感じるという事があります。もちろん転職先の雰囲気や社風にもよりますし、それぞれの人の性格や職務経験、スキルなどによって、ゲイである事を公言しても全く問題が無いというような事も多くあります。しかしながら、もしもゲイであるという事の為に、転職活動に悪い影響を与えてしまった場合には、後悔してもしきれないような事にもなりかねません。ですから、求人に応募する際には出来るだけ慎重になっておくに越したことはないでしょう。また採用面接の場などで、面接官などからダイレクトに、あなたはゲイであるかどうかなどと質問される事は常識的には無い事であり、アメリカやヨーロッパなどでは、プライベートに立ち入りすぎるという事で、訴訟などに発展する事さえあるようなデリケートな問題とも言えます。