トランスジェンダーの方が就職活動を行っても、履歴書に書く性別をどうすれば良いのかや、どちらの性別のスーツを着用すれば良いのかについて悩みに突き当たります。
就職活動における作法についても性別によって異なるので非常に困難です。
求人をしていた会社に対して、カミングアウトをするかについても判断が難しいところです。
会社によっては、面接でゲイであることをカミングアウトしたら、およそ2分から3分ぐらいで切り上げられてしまい帰るように告げられるといったこともあります。
とはいっても自分に嘘をついて入社しても、自分のセクシャリティを隠しながら働き続けることになり、ゲイなどのセクシャルマイノリティとして自分らしく仕事をすることができなくなってしまいます。
セクシャルマイノリティの方が占める割合は、少数派とはいっても、およそ7.6パーセントぐらいあるとされていて、この割合は13人の中に1人いるということになるため、一定以上の規模の会社であれば、ゲイなどのセクシャルマイノリティの従業員は存在するということになります。
ところが、セクシャルマイノリティであるのかは見た目では区別ができないですし、差別的な扱いをされるのではないかという心配から、同僚にカミングアウトすることができない方も少なくないので、なかなか目に見える存在になり得ません。
ゲイなどのセクシャルマイノリティの方を受け入れる体制が整っている求人だけを掲載した求人広告サイトには実際にセクシャルマイノリティの人が働いている口コミが掲載されていることもあるので実態を把握するのに役立ちます。