ウリ専や出張ホスト、ハッテン場での仕事をしていた人が、ある程度、年齢がいってから自分の店を持つ人たちもいます。おそらく若い頃から現場で働いていて、それなりにお金が貯まったから出店をするのでしょう。

しかしウリ専クラブを自分で経営しても、ボーイになる人たちがいないと始まらないですし、なかなか人気を集められる人物を求人することも難しい場合が多いです。それではゲイバーかと、飲食店を始めたい場合は、他の職種に比べてさらに元手がかかってしまうものです。

ゲイバーにも人気のキャストがいないと、お客様は寄ってきてくれないので、やはりここにも競争があります。また、経営についてまったくの素人だと、悪い人物にだまされてお店を潰されてしまうこともあるかも知れません。自分で店をやっていくのはそれだけ大変なのです。

できれば現役で働いている間から、お店の経営のノウハウについては学んでおくようにします。人の集め方や給与の決め方、歩合制などについてどういうものなのか知っておき、自分の立たされている立場についても理解しておく必要があります。

ゲイバーで長く働いていれば、お店の仕組みや集客の仕方などは、実際にその目で見ることができるので有利でしょう。可能ならば、ゲイバーのママやマスターに気に入られて看板を貸してもらったり、お店を譲ってもらえるのが、もっとも安全な独立の方法と言えます。

ゲイの世界は身体を売り物にするのが基本ですが、いずれ誰でも年をとっていきます。そのときにまだこの世界にいたいのであれば、どういう方法があるのか、若い頃から模索していれば、いずれ自分の城を持つことも可能だと思います。